以上のように、このコンクールでは、つくった学校ビオトープを生態学的視点から評価することはもちろんのこと、周辺環境との連携や学校ビオトープをつくる際の子供たちの参加も評価の対象としている。さらにビオトープを整備した後の授業での取り扱いや教育効果までも考慮されることとなっている。 これらの生態学的視点や教育的視点などは、どれも学校ビオトープを効果的に推進していく際に考慮していく必要があるべきものである。現在日本ではまだ、学校ビオトープが導入されたばかりで、つくった後のビオトープをどう活用していくかを検討するまでに至らない場合が多くある。しかし、今後日本でも環境教育の教材として学校ビオトープを効果的に整備・活用していくためには、前述のコンクールでの評価の基準にみる視点をもって進めていくことが重要といえる。
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